どうも♪
オーストラリアも冬ということで何か静かな感じ。仕事の方も少し暇になりつつ、、まわりではアニュアル・リーブ(Annual leave)日本でいうと有休休暇を取得する人たちもいますね。
まわりを気にせずストレスなく有休が取得できるのでオーストラリアは住みやすいかな♪
話は変わりますが・・・
先日、株式会社カネカ 育休復帰後、即転勤という記事をみて少し驚きました。
一連の内容は日経ビジネスで確認させていただきました。日経さんの情報収集能力はやはりすごいです。
さて今回起きた事象の概要
2. 4月23日に上司と面談、5月16日付けで関西に異動してほしい旨説明を受ける
3. 23日同日人事部に日程変更を相談するがだめ
4. 男性辞職することを決意
5. 男性が有休を2週間使って6月の中下旬までということで上司に相談
6. 上司もその方向で進めるとのこと
7. その後メールで5月末で辞めてくれ時間は短いけど引き継ぎはやってほしい
ということでした。
ツイッターでつぶやきましたが
最近男性社員が育児休暇取得後に転勤になったという記事を読みました。男性の育児休暇は周りの社員も嫌がるのかな。オーストラリアでは逆に育児休暇を取らないと変な目で見られることもある。https://t.co/t0l7VnBlRW
— auslk (@auslk1) 2019年6月13日
今日はそこについて深く考えていきます。
会社がルールを策定・整備したら
会社はその時代・社会情勢に対応するために会社のおけるルール社内規定を作ったり、見直しをしなければいけません。特に今回の育児休暇を利用するのは、おそらくあまりない事例だったのかもしれません。

会社はこの制度を制定したけど現場ではどうだったか・・・
会社はその社員が安心して利用できる制度を整備する義務があって社員をバックアップしなければいけません。
会社の啓蒙活動と運用
例えば今回の育児休暇制度という新しいルール(制度)を作った場合、まず社員が使いやすいように啓蒙活動を会社はしなければいけません。いろいろな場面でこの男性でも取得できる育児休暇はどういうものなのかなどまず社員に理解してもらわなければいけません。
初めは男性が育児休暇を取得するにも周りの目が気になる・・・などということがないように安心しして取得できる環境を整備して運用することが求められるのです。
独立的立場の人がモニタリング
会社のルール全般でもありますがその次は整備されて、運用されているものを独立的な立場の人、一般的に言われるのが内部監査人が整備されてた後どのように運用されているのかチェックしなければいけません。

そしてもし何かしら問題が生じているのであれば是正・改善して数か月後にまた再チェックが求められます。
もちろん利用状況もチェックしてあまり利用されていなければ、もっと利用してもらうように何かアクションするなどアドバイスもできるのです。
もし何か利用しづらい環境があるのであればそれは風通しの悪い組織になる可能性もありますのでもっと根が深くなることも想定されます。
ですので今回の一件も個人の問題ではなく、数カ所の部署、数人が関与しているかもしれませんね。
制度の運用状況を報告
モニタリングで運用状況を確認した内部監査人は、その状況がどうだったか、もし問題があるようであればその内部監査室もしくは内部統制室の上部の代表取締役社長に報告しなければいけません。そしてトップはその運用状況がどうなっているのか確認、その運用を直すように命じます。もちろんそれは取締役会や経営会議などでも話されるものですね。
これはトップダウンです。
下から問題を吸い上げて上層部で決定、そして各部署にフィードバックするこれがベストではないでしょうか。
でもこれができない企業が結構あるのです。
悲しいですが・・・
まとめてみると
運用状況がどうだったのか会社での認識がなかったのでないでしょうか。もしあってもその制度を利用できる風通しのいい組織だったのかが疑問です。
ひょっとしたら以前から男性と会社の間で何かしら問題があったのかはわかりませんが、力でねじ伏せるような感じがして記事を見ていても悲しです。
もしこのような状況になったら公益通報者保護法の観点から内部通報制度がある会社だったらそれを利用することも考えられます。この制度は通報者は通報したから何かいじめられたり、不利益な罰則を与えられないため保護される制度・法律なのでここを利用するのも一つの手です。
昔から比べれば内部通報制度を利用する人も増えてきています。2016年時点で80%ほどの企業が内部通報制度を導入していることがわかっています。
株式会社カネカは東証一部企業ですので内部統制報告書提出会社です。当然内部監査室、内部通報制度も整備されているとおもいますので今後どのようなコメントをしてくるのかが気になるところです。
オーストラリアでは父親育休のことをPaternity leaveといいますが、会社からきちんとサポートされます。
また上司も取得するにあたり文句も何もいいません。逆に休むべきだと言ってきます。
私の同僚もこの父親育休を利用して数週間休みましたが、周りのスタッフ誰一人文句はいいません。

なぜ?それは取得して当然だからです。
日本ももっとオーストラリアに近づいてほしいと願うばかりです。
コメントを残す